有給取得率80%以上。
オリジナルの休暇制度、「積み立て有給」も。
—今回は、滝川工業の福利厚生、制度について教えていただきたいと思っております。さっそく、みなさんが実際によく使っている会社の制度について教えてください。
木里:自分は有給をよく使いますね。元々、休んだ人の仕事をフォローする体制は整っているので、取りやすい環境ではありましたが、2020年から有給取得率を上げていこうという動きがありました。
—サイトによると、社内の有給取得率は80%以上だそうですね。
米澤:確かに、前よりも有給を取りやすくなりましたね。前は用紙に記入して申請していましたが、今はパソコンのワークフローで素早く申請できるので、便利になりました。基本的には申請した日にちで休めます。
—滝川工業には、「積み立て有給」というオリジナルの制度があるとうかがいました。
木里:はい。通常の有休は1年後に繰越しをして、2年後に消滅してしまいます。ですが、その半数を「積み立て有給」として繰り越し続け、最高で20日という形で取得できるようになっています。それは通常の週休と併用できて、合わせると40日の有給になります。
—どのような場合に「積み立て有給」は使用できるのでしょうか?
木里:入院や治療が必要な場合など、レジャー以外の、やむを得ない事情がある場合に使用できます。災害に遭われたご自身のふるさとの復興を手伝うために使用した方もいましたね。
廣瀬:30年以上前にできて、以降ずっと続いている制度です。
—産休育休についてはいかがですか?
木里:もちろん、申請してもらえれば取得できます。男性も、配偶者のご出産に合わせて産休を取った方がいますよ。今後は、当社でも男性の育休を推奨する流れになっていくかもしれません。
—休み関連の制度の多さは、滝川工業の働きやすさを象徴しているような気がします。
入社後は、ビジョンの達成も、資格取得も定期的にサポート。
—続いて、働く中での制度や福利厚生について教えてください。社員育成に関する制度はありますか?
廣瀬:新卒の方は、入社から3か月間は新入社員教育期間として社内全部署を各々数週間ずつ経験してもらっています。この期間は、4か月目からの本配属に備えて会社全体を知ること、及び社内での円滑な人間関係を構築できるようにとの配慮が成されています。また、この期間中にクレーン操作などの資格取得教育も行っています。
—滝川工業には資格取得制度があるとうかがっていますが、詳しく教えてください。
廣瀬:会社が指定する資格の受験料を全額負担してくれる制度です。受験回数には上限がありますが、資格取得にあたって必要な講習などの受講料も認められれば会社が負担してくれます。また、会社が指定している資格以外のものでも、業務に役立ちそうなら、申請が承認されれば費用が出ます。
—現在、会社として補助を認定している資格はどんなものがありますか?
廣瀬:設計はCAD関連の資格や技能検定。現場では機械加工や組み立てに関する、マシニングセンタの資格や、溶接の資格などがあります。難易度はそれぞれ異なりますし、特殊なものもあるので、必要に応じて資格を取っていく感じです。
—入社してからの研修について、教えてください。
廣瀬:先ほど説明した3か月間の新入社員教育の他に、本配属直後に新入社員全員が行う「研修報告会」があります。これは、新人研修期間中に自分たちが気付いた改善提案などを当社の役員会の場で全役員を相手にプレゼンを行うというものです。また、夏から秋にかけては論文課題の提出、入社半年後を目処に行われるステップアップ研修、冬場にかけてはCAD検定対策講座などが実施予定となっています。
—働く中では、目標を持って働くことがモチベーション維持に繋がると思います。それに関する制度はありますか?
廣瀬:キャリアコンサルティング制度といって、上期と下期に1回ずつ、評価的なことを面談で行うようになりました。半期ごとの目標、部ごとの目標、個人が立てている目標に対して、どのように取り組んでいくか書くシートがあるので、それをもとに達成度を上長と話をします。問題や悩みがある場合、相談できる機会でもあります。評価制度はここ数年で一新されたものなので、運用を通して、今後より改善していくと思います。
—働く環境も、現状に合わせた制度の設定が推進されるのですね。
200円のお弁当。夏服の導入。ペーパーレス化。
社員の要望に合わせて、制度拡大中!
—滝川工業は社員の生活を支えることも重視しています。その一環として食堂があり、栄養満点のお弁当が支給されるとうかがっています。詳しく教えてください。
木里:希望者はスマホで申し込んで、廣瀬さんが取りまとめて発注してくれるので、届いたお弁当を食堂で配って食べているという形です。
廣瀬:お弁当は1個340円で、お味噌汁が毎回つきます。無料のご飯大盛りオプションもあります。しかも、140円の昼食補助金が出るため、実質200円で食べることができるんです!大体、社員の3分の1くらいが利用します。締め切りは毎朝9時。月曜に、1週間先までまとめて希望を出すこともできます。
—社員の声から実現した制度はありますか?
米澤:制服の変更ですね。
廣瀬:元々、ベストとブラウスを重ねていましたが、暑いので真夏用の制服を新調しました。女性社員の声から実現しましたね。
木里:制服は会社から部署ごとに決まった数で貸与されます。汚れたり着れなくなった場合は、申請の後、再度支給してもらえます。
—制度周りで、最近変わったことや、今後取り組んでいきたいことについて教えていただきたいです。
廣瀬:仕事用にノートパソコンとiPhoneを支給していただける事ですね。前はデスクトップだったり、支給される形態の規格が統一されていなかったので、便利さを感じています。
木里;職種にもよりますが、やろうと思えば在宅で仕事ができる環境も整っています。ただ、滝川工業はワンフロアのオフィス構造で、他部署とも気軽に連携を取って、設計から納品までできるのが強みなので、基本的には出社が前提です。できるだけ家に仕事を持ち帰らないことで、メリハリを付ける意図もあります。ただ少なくとも、今後は電子申請やスマホを有効活用し、より一層、ペーパーレスシステムに変わっていく予定です。
—滝川工業は、今後も社員に向けて新しい制度を導入し、時代に合わせて進化を続けそうですね。ありがとうございました!