今回は滝川工業の機械系技術職の方2名に、滝川工業の技術職の特徴についてインタビューをさせていただきました。全国でも数少ない、一貫体制の技術職ならではのメリットやデメリットを、包み隠さずお届け。あまり知られることのないB to Bの技術職について、知るきっかけになればいいなと思います。
お客様に納得いただける機械は、一貫体制から生まれる。
―今回は内定者である糸田が、配属先の先輩方にさまざまな質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
高松・廣田:よろしくお願いします。
—最初に、滝川工業の技術職について簡単な説明をお願いします。
高松:技術部には、機械技術課と電気技術課があります。現在、機械技術課が35名、電気技術課が13名の計48名。機械技術課は基本的に、設計を行います。一方で電気技術課は電気を入れて機械を動かしていく仕事ですので、配線工事や、機械を動かすソフトを入れる仕事をします。
廣田:見積もり関係の仕事もしますね。営業部だけでなく、技術部の者もお客様先に出向き、「こういうのを作りたい」「今あるやつをこうしたい」などのニーズを直接聞いてきて設計を行ったり、提案することもあります。
—ありがとうございます。私が就活中に見てきた中では、設計から据え付けまで携われるエンジニア職は滝川工業だけでした。やはり、そこが滝川工場と他社との大きな違いなのでしょうか。
高松:一つの案件を最初から最後まで見ていくのは、確かにうちの技術職の特徴ですね。モノづくりの部分は製造部がしてくれますが、技術部は全工程に関わるので、製造部からの質問に答えることもあります。
—全行程に関われるといっても、やはり技術職の人たちの仕事は製図がメインなんでしょうか?
高松:そうですね。製図がメインではありますが、一番最初の段階からお客様と関わってどういったものが欲しいのかというニーズをとらえたうえで設計して、設計から、モノづくり、現地の据え付け、運転確認まで一貫して技術職が行うので、お客様が納得できる機械を納品することができます。
※エンジニアの仕事の流れについては、こちらでさらに詳しく書いています。
専門以外の知識も持っている、市場価値の高いエンジニア。
—一から十までの工程に携わり提案もできるエンジニアって、珍しいのではないでしょうか?
高松:あくまで体感値だけど、かなり珍しいですね。
廣田:うん、エンジニア同士でも驚かれるよね。設計の人は図面書くだけ。現地行くのは別の部隊って会社が多いので。一から設計して、設計した人が現地も来ると、お客様に結構驚かれます。
高松:工程ごとに外注する会社も多い中で、うちは最初から最後まで社内でやってしまうので、同業にも驚かれますね。
—お客様先に出向いて仕事をする設計者というのは、かなり珍しいのですね。全工程に関わる技術職ですが、製図や設計にはどれくらいの時間を割きますか?
廣田:そうですね。全工程のうち、大体、3分の1くらいを製図や設計にあてます。
—ひとつの製品の納品までには、大体どのくらいの期間がかかるのでしょうか。
高松:ものによっていろいろです。小さいオーダーなら2・3か月、数億円規模の大きなオーダーでしたら1年半から2年かかります。たまに、小さい案件だけど1年以上かかるオーダーもありますね。なので基本は、状況に合わせていくつかの案件を同時に進めていきます。
—すべての工程に関わることは、技術者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
廣田:自分が専門でやっている仕事以外のいろいろな仕事の知識が増え、幅が広がるところだと思います。モノの作り方、組み立て方、動かし方は、図面を描いているだけじゃ分からないことですので。
—一貫体制でのモノづくりを、他社はあまりしない理由はどんなところにあるのでしょうか。
高松:一つの案件に最後までずっと携わるということは、なかなか次の仕事に入れないということでもあるので、効率はあまり良くないんですよね。だから他社は、うちのような形式を取らないんだと思います。ただ、我々の会社のやり方としては、お客様の立場に立って、お客様が理解しやすいように、一担当者が最後まで面倒を見る。そこはそういう方針ということで、私は納得してます。
—知識が増えると、その後の設計にも活かせそうですね。
挑戦できるのは、最初の段階から関わるからこそ。
—お二人が滝川工業のエンジニアでよかったと思ったところ・場面等があれば教えていただきたいです。
廣田:出張とかで普段行けないところに行けることでしょうか。外国にあたると嬉しいですね(笑)
—確かに海外は、仕事以外で行くとなるとハードルが高いですよね。ちなみに、今までどういう場所に行きましたか?
廣田:外国では韓国や中国が多いですかね。
高松:東アジア多いですね。中国、タイ、台湾。
廣田:日本では、全国どこでも行きます。
—他にはありますか?
廣田:自分の思ったような形で設計ができるところですかね。
高松:そうですね。ある程度やりたいようにできるので、基本は守りつつ、自分の今まで培ってきた技術を試せます。そういった部分では、チャレンジできるのかなと。あとは、同じお客様からのご依頼も結構あるので、一度設計から納品まで携わったお客様から、「この人にまた設計お願いします」と別のオーダーの時にお願いされると設計冥利に尽きるというか、嬉しいですね。
—お客様が、1から考えたアイデアを評価してくれたからこそのリピートは確かに嬉しいですね。滝川工業のエンジニアに向いている人や、一緒に働きたい人物像について教えてください。
廣田:仕事に限らないことですが、粘り強くできる人ですね。あとは新しいアイデアをどんどん考えてくれるような人だと嬉しいです。
高松:いろんな意味で、くじけない人がいいですね。細かいことを気にしすぎて、自分を追い込んでしまうパターンもあるので。難しいかもしれませんが…。
—完璧を目指しすぎて諦めてしまうのではなく、不完全でも最後まで粘り強く携われる人、ということでしょうか。
廣田:そうですね。そのうち細かいことはあまり気にならなくなります(笑)。
高松:あとは、設計技術者とはいえやはりお客様と接していくことが多いので、初めて会う人と商談的なことをする機会もあります。慣れていくとは思いますが、うちの会社では自分からコミュニケーションを取りに行けるタイプの人の方が、楽しく仕事ができると思います。
—やはりお客様と関わる機会が多いからこそ。他社さんの技術職とは異なる挑戦も求められるのですね。本日はお忙しい中ありがとうございました。
内定者プロフィール:糸田 楓さん
大学では機械工学科で四大力学や3D CADでの設計を学んでいていました。最初から最後まで関われるところにやりがいを感じて、滝川工業に入社を決めました!仕事は人生で長い時間するものだと思うので、やりたくないことはやりたくないなと。プライベートではゲームや漫画や小説、イラストを描くことが好きです。